9月開講の第一期生は、電話相談、介護・障害者施設、DV相談、企業の苦情・相談室等で働く方々にご応募いただき、熱気あふれる技法習得のつどいとなりました。
受講生たちの現場体験が共有化されるなかで、ナラティヴ・セラピーの主要な技法である外在化の概念化が容易になりました。多くのクライエント(White は、クライエントの代わりに「諸個人 persons」を使う)は、他者とのかかわりからくるストレスを話します。たとえば 「わたしの上司は、わたしがもっとも多忙なときに仕事をおしつけてくる」、「前任者がきちんと仕事の引継ぎをしてくれていなかった」、「夫は帰宅すると、何も手伝わずにテレビのまえでビールを飲んでいる」等です。これらのことばがストレスであるとするなら、話された時点で、それらは外在化しています。ところが「だから、わたしは『うつ』になってしまい何もできないのです」と言うなら、そのストレスが問題として内在化することになります。こうしてクライアントは 「問題の人」とみなされるようになります。
White は、「人が問題ではなく、問題が間題なのである」と言います。ストレスを問題として内在化した人格が問題なのではないのです。「人びとが自分たちの人生に影響している問題から自分たち自身を分離して考える」(White, 1998, 小森訳、2001)必要があるのです。内在化した問題を分離することが外在化の第--歩と言えましょう。
ご--緒に学んでみませんか。仲間が増えることを期待しています。ぜひご連絡下さい。
トシ家族療法研究所 所長
斎藤 利郎